1周年企画・持って行くなら墓にまで!二人のおすすめ作品紹介

2010/09/29 by

当ブログ「ごういんまいうぇいさぶかるちゃー」もお陰さまで1周年を迎えることができました。
これもひとえに読者の皆様のお陰です。
さて今回の更新では、1周年記念記事と銘打って桐絵ときどころの対談+αで、ちょっとラフな感じでお送りします。
のっけからちょっと長めなので詳細は続きを読むからどうぞ。

Read the rest of this entry »

近況報告。

2010/09/8 by

ご無沙汰しております桐枝です。
少し前にきどころがトレパクに関する記事を投稿した途端、当サイトのアクセス数がこれでもかってほど伸びやがってくれまして、きどころ共々かなりgkbrしてたわけなのですが、これから宣伝するモノは正直それ以上に色々引っかかるんじゃないかと思っておりgkbrどころでは済みそうにない心境です。
って別にそんなご大層なものを書いたつもりはないんですけどね!

何はともあれ今回はレビューやレポではなく宣伝です。
コミックマーケット78にて頒布されていたアニメ評論同人誌「アニメルカ」のVol.2に寄稿させていただきました。
桐枝が今回書いたのは「視覚表現としてのファンサブ――海外字幕職人の創造力」。タイトルの通りファンサブについて、極力中立的観点から書いてみました。多分それ以上言うと壮大なネタバレになりかねないので自重します。
また、微力ながら海外から寄稿された英語原稿の和訳のお手伝いもさせていただいてます。
こちらの同人誌は先日U-Tee Storeにて通信販売が開始されたので、興味を持たれた方が居られましたら是非!
『アニメルカ vol.2』改定版
なお、内容についてはアニメルカの公式サイトをご参照下さい:http://animerca.blog117.fc2.com/

今後の予定ですが、「時効ネタでもとりあえず書けや!」ときどころに発破をかけられたりもしているので、結構前のイベントのネタを消化しつつ、最近のイベントのレポートに書いていきたいと思っています。

そしていつの間にやら当ブログもそろそろ1周年、全くもって実感がわきませんが、記念にきどころと何かしらやらかそうかと相談していますので、そちらの方もどうぞご期待下さい。

UBCアニメ同好会・ホワイトデーダンス2010

2010/09/8 by

時効ってナニソレ美味しいの。
イエ何でもありません。

何とも言えない今更感があるものの、このまま書かないままというのも若干気分が悪いという限りなく自己満足な投稿になるのですが、ともあれ2010年3月6日に行われたUBCアニメ同好会主催のホワイトデーダンスのアフターレポです。

カナダにもホワイトデーなんかあったのか!と聞かれそうな気がしますが、実際のところそんなモノバンクーバーはおろかカナダにも存在しません。
通常ならUBCアニメ同好会のダンスパーティーは2月のバレンタインと10月のハロウィンに合わせて年2回行われるのですが、今年の2月14日前後はバンクーバー五輪の影響でUBCは全校休講だとか(余談ですがUBCのアイスリンクがアイスホッケー&アイススレッジホッケーの競技場として使われてました)、機材が借りれないだとか、まぁとにかく都合が悪かったので「じゃあホワイトデー合わせでいいじゃないの」といった具合に3月に持ち越されたのです。
例によって今回も写真が多めなので続きよりどうぞ。

Read the rest of this entry »

トレパクに関する雑感

2010/08/3 by

すっかりご無沙汰しております、きどころです。
諸々が長丁場過ぎて心がへし折れるかと思いましたが、何とか生きております。

さて、今回の記事はイラストやマンガのトレースについての話をしようと思います。
つい先日、発行した同人誌及び作品を公開しているウェブサイト上のほぼすべてのコンテンツが他の人の作品や、プロの写真家による有料の素材用写真のトレパク*なのではないか、という疑問が投げかけられている割と悪質な同人作家のまとめ記事を読みまして…。そもそも、同人誌などにおけるパクリ・トレースの問題は昔からあり、検証サイトのリンク集**も存在しているほど根の深い問題といえます。
また、糾弾する掲示板においても「何が問題なのかわからない」「二次創作自体が大体原作のパクリなんだからそれぐらいいいじゃない」という書き込みがあり、私個人として思うところがあった為、筆をとった次第です。
*トレースによるパクリの省略形で、他人の作品のトレースで作られた作品を指す
**盗作問題検証リンク集
Read the rest of this entry »

Final Fantasy 13プレイ後感想対談

2010/05/18 by

今回はきどころ・桐枝共に同時期にFinal Fantasy 13をクリアしたという事で、当ブログでは初となる対談形式のレビューをお届けします。
互いに語る事が多かったため、比較的長文となっていますがご容赦下さい。

では続きからどうぞ。

Read the rest of this entry »

Sakura-Con 2010 – イベント前日の準備編。

2010/04/3 by

ちゃんと時事ネタのうちに書かないとCCの二の舞になりかねないので、適当にテンション上がってる間に。
イベ参加予定にもあるように、今年もイースター連休はアメリカ・シアトルにて行われるSakura-Conに参加します。
一昨年・去年の分はちと別のところにこの上なく主観的なレポが転がってますが、そちらは気が向いたらこちらに移すこととして。
イベント前日の今日はまず軽く解説&会場の様子をちょっとまとめてみました。続きよりどうぞ。

Read the rest of this entry »

初心者による初心者のためのComic City大阪・パート2

2010/04/3 by

前回の記事にてComic City参加時の下準備について書きましたが、今回は桐枝が参加したイベント・Comic City大阪77(以降CC大阪又はインテ)自体に関するレポ+引き続き初心者向けガイドです。

久々で、しかも年明け最初のインテに参加するのは初めてなんで、混み合う朝から参加しようか、それとも待ち時間がほとんどない昼からの参加にしようか迷ったものの、朝から参加することに。
会場のインテックス大阪(言うまでもなく「インテ」というのは会場名から来てます)最寄り駅はニュートラムの中ふ頭駅なのですが、普段地下鉄からニュートラムへの乗り継ぎに使っているコスモスクエア駅にて、今までのイベントでは見なかった張り紙発見。
曰く「CC大阪参加者は中ふ頭駅ではなくコスモスクエア駅からご来場下さい」との事。
如何せん今までに参加したインテでは中ふ頭駅から会場に向かっていたんでちょっと驚いたんですが、駅や車内での込み具合見て納得。

会場に到着したのは大体9時前ぐらいだったのですが、かなりの人数が集まっていたのは言うまでもなく。
1-6号館まで(6号館は更にaからdまで4つに分かれています)あるインテックス大阪ですが、2号館以降が大まかなジャンル毎に割り当てられており、入場待機は1号館内で。
館内には常時J-popやアニソンなどが流れており、それをBGMにサークルチェックをしてる参加者が多数(私自身もそうでした)。
パンフレットには館内案内図とサークル一覧があるので、気になるサークルはスペース番号を確認したら案内図に印を。五十音順の索引と、ジャンル別のサークルカット(絵柄のサンプル+取り扱いジャンルの簡単な説明)一覧のどちらからでも調べられるので既に目星がついている場合は前者、大まかなジャンルが決まっているもののどのサークルの本が欲しいのか分からない場合は後者を。
因みに館内案内図はこんな感じ:

見ての通り、パンフレット本体から切り離すことが出来るのですが、案内図だけでは入場出来ないので要注意。間違っても案内図を切り離して残りのパンフレットを入場前に処分しないように。

開場時間は10時半なのですが、如何せん人が多いため、何度か移動はするものの実際に入場出来たのは11時頃。当然もう少し早く着ていればその分早く入場出来ていたかと。
入場後どこから回るかは人によるのですが、複数人で来ている場合はある程度分担して買いに行く方が目当ての本が手に入る確率も上がります。特に年初めのインテは規模が比較的大きいので、興味のあるジャンルが多岐に渡る場合はやたら動き回る羽目に。
一人で参加している場合は分担しようがないのでとりあえず優先順位順に。壁際に位置するサークルは大抵大手サークルなので混雑が予想されます、そちらから回るならそれなりに待つ覚悟を。
また、参加者数が多いイベントの場合は館内で幾らか規制(一方通行など)がされている場合があるので、入場待ち中にパンフレット内の案内図などで確認しておくのがお勧め。
実際今回のインテではエスカレーター付近で幾らか通行規制があったんで、6号館C・Dへの行き来が少し遠回りになる事が。一応それを見越して回る順番などを考えていたものの、どれぐらい混雑しているかは実際に見てみないと分からないものでした。

サークルを回っている時のマナーに関しては割と一般常識的な部分があるのでここでさほど説明する事はないと思うのですが一応少しだけ。
サンプル本を見せて頂く前と後に一言「いいですか?」だとか「ありがとうございました」などと声を掛けるのがマナー。終始無言というのは若干気まずいものです。
あと支払いの際は大きなお札(5000円・10000円)はNG。開場から数時間経った後や、大手サークルの場合はともかく、開場直後に出してしまうとサークル側も小銭が足りなくなってしまいます。どうしても大きいのしか手元にない場合は一言断ってから……と言いたいところですが、トラブルを避け、売り子さんに不愉快な思いをさせないためにも大きなお札はイベント前に崩しておきましょう。

また久々のイベントだったからか、ちょっとした衝動に駆られてスケッチブックもお願いしてみました。
サークルによってはスケッチブック(スケブ)OKというところがありますが、どういう事かというと参加者が持参しているスケッチブックにイラストを描いてもらう事が出来る、ということです。
と言っても、当然本を販売しながらで且つ作業ペースも人それぞれなので描ける枚数は限られますし、イラストに入れられる人数なども限定されます。
こういった形でサークルの方と交流出来るのもイベントの魅力だと思うので、機会があれば。
因みにスケッチブックが手元にない場合、大抵会場内で販売されているので現地での調達も可能。
頼む時は丁寧に、断られた際には気を悪くしないように。引き受けていただけた際にはお礼を忘れず、後でスケッチブックを回収するのを忘れないように。
またサークルの方のご好意で引き受けていただく以上、無理な注文(難しい構図・大人数入れてもらうなど)は御法度。自分だけが描いてもらっているわけではないことも自覚しましょう。

こんなノリで割とやりたい事やって買いたいものをやたら買いまくって終わった気がしますが、久々の同人即売会だったんで割と楽しめました。
主観混じりで説明重視のレポになってしまいましたが、何かしらの参考になれば幸いです。

初心者による初心者のためのComic City大阪・パート1

2010/03/31 by

きどころに「ネタがあるなら書いて! 寧ろ書けよ!」と言われたんで最近の自分の更新頻度が落ちてるんで、久々の記事です。

たまたま年末年始の帰国期間中に地元でのイベントがあるという、この上なく単純な理由でComic City大阪に参加したのが今年の頭。
やや時効ネタで申し訳ないのですが、これからこういった同人即売会への一般参加を検討してらっしゃる方向けに、イベントの簡単な説明を個人的な体験談・感想を交えてお送りしたいと思います。
如何せん桐枝自身経験豊富とは言い難いので、あくまで「初心者向け」と言う事にさせていただいていますが、それでも宜しければお付き合い下さい。
なお、この記事ではサークル参加に関しては一切触れませんのであしからず。

とりあえずComic City(コミックシティ)ってなんぞ?
赤ブーブー通信社主催の同人誌即売会、通称シティ、CCなど。年に数回東京・大阪・福岡で行われています。
本記事は2010年1月10日に開催された、CC大阪77についてのレポとなります。

事前準備(持ち物以外)
事前準備はイベントによって出来ることと出来ないこととが変わってくるのですが、どのイベントでも出来る事はそれなりにあります。
簡単にまとめると以下の通り。
– 目当てのサークルチェック – ある程度目当てのサークル・ジャンルが定まっている場合はネット検索などでそれらのサークルが参加されているかどうかや、新刊のチェックなど。イベント直前にはサークルスペースの記載もあるのでメモしておくと楽です。
– 天気の確認 – イベントによっては入場待機列が外に移動する可能性があるので、天候に合わせた服装を。雨具・防寒対策・水分補給の準備などはやっておいて絶対損にはなりません。
– 交通状況の確認 – 大勢の方が参加されるイベントである以上、各種交通機関が混雑することはほぼ確実。特に初めての場所の場合は乗り継ぎ場所・時間の確認必須。また、混雑を見越して交通機関側が何かしらの規制を設けている場合もあるのでその辺りも要確認。また路線次第ですが、ICカードや回数カードなどの使用で切符購入の手間を省くのも一つの手かと。

今回参加したCC大阪77は年初めのイベントで、CCの中でも比較的規模が大きいためか、パンフレット(後述)の事前販売が行われていました。当然現地購入も出来るのですが、事前購入しておくと参加サークルの確認だけでなく、地図の確認なども出来るなどといったメリットがあるので個人的には事前購入がお勧め。
……なのですが、実際のところ桐枝の場合は当日の入場待ち時間中にパンフレット確認で時間を潰すと言うパターンが多いです。

持ち物
あくまで桐枝が普段イベントの際に準備してるものだったりするんで、どこまで参考になるかは分からないのですが、割と一般的だとは思います。
まず必需品:
– パンフレット – 多くのイベントではこれが入場券のような扱い。価格はイベントによって異なるので要確認。会場情報やイベントの留意事項、参加サークルの一覧が記載されています。後ほどもう少し詳しく説明します。
– 小銭 – お金は細かいのを大量に用意しておいた方が楽! 特に朝から参加する場合、開場直後だとサークルさん側もまだお釣りが足りなかったりする場合があるので、なるべく100円・500円・1000円を中心に用意。
– 何かしら飲み物 – 水分(時と場合に拠っては糖分)補給用。時期に限らず水分切らすと色々と怖い事になるので、ペットボトル一本ぐらいカバンに入れておいて損はありません。と、いっても水分摂取しすぎても困るので適度に。
– 大きめのカバンか袋 – 言うまでもなく戦利品を入れるため。ここで気を付けたいのがどういったカバンを持参するかなのですが、なるべく丈夫で少し大きめのトートバッグ的なものがお勧め。肩に負担がかかるかもしれませんが、ここは一日限りの事だと思って我慢するか、負担が掛かるほど買わないように自重。逆にお薦めしないのはキャリーバッグ。持ち運びには確かに便利なのですが、階段などで引っかかる・混雑している会場内では果てしなく邪魔になる、という大きなデメリットが。どうしても、というなら別に止めはしないんですが、使うなら周囲に舌打ちされるか周囲にぶつかりまくるか、その辺り覚悟の上での自己責任でどうぞ。
その他あったら便利な品:
– 携帯ゲーム – 主にこれは朝から参加する場合に役立ちます。パンフレットのサークルチェックが一通り終わって更に時間が大量に余っている時に重宝します。
– 筆記用具 – 強いて言うならハイライター。サークルチェック時に何かと使います。
– スケッチブック(パート2にて説明しますので、こちらでは割愛)
何気に色々列挙してる事はしてるんですが、混雑している会場で何時間も過ごす事になるので出来る限り荷物は少なめに。

パンフレット
桐枝がこういったイベントに初めて参加する前、「パンフレット」と聞くと割と薄いものというイメージがあったんですが、そのイメージを見事なまでにぶち壊してくれたのがCCだった気がします。
というのは、こういうイベントのパンフレットって数百ページ単位の分厚さなんで、この1冊だけで結構な重さだったりするんです。一体どれぐらいの厚さなのかというと画像参照。

やたら古いものも一緒に撮る自分も自分だと思うのですが、ご覧の通り上のものが4年前のSuper Comic City大阪12の1日目の、下のものが今回参加したCC大阪77のもの。言うまでもなく比較対象はあのゲームのボードです。
SCC大阪12とCC大阪77とでは、イベント規模的な意味ではそこまで大きな差はないんですが、前者は会場の規模が若干小さく、また2日間に渡って行われたイベントの内の1日分のみカバーしている分ちょっと薄め。
イベントの規模に比例して分厚くなったり薄くなったりするんで、コミックマーケット(コミケ)規模となると結構な分厚さ(重さ)に。

以上が大体の事前準備。次の記事にて当日の様子についてお送りします。

遅ればせながらご挨拶。

2010/01/27 by

個人での最終投稿から2ヶ月以上、相方の最終投稿からは1ヶ月以上経ってる時点でいかに自分がサボってたか痛感させられてます。
相方にいい加減なんか書けと言われ続けて……る、ワケではないのですが、何も言われない方が逆に怖いです。

与太話は置いておくとして、2010年一発目の記事となるわけですが、書こうと思ってたネタがまとまらんのでとりあえず桐枝個人の予定で確定してる分について少しだけ。
大型イベントで参加が確定しているのは4月上旬(イースター連休中)にシアトルで開催される桜コン(Sakura-Con)と、8月中旬にバンクーバー(寧ろ桐枝の母校)で開催されるアニメ・エボリューション(Anime Evolution)の二つとなります。後者にはスタッフとして参加していますので参加者とは少し違った視点からのレポートをお送り出来ればと思っています。が、裏話などはあまり期待しないで下さいw
その他のイベントですが、OGという立場上からか、何気に母校のアニメ同好会が主催しているイベントに何かと首を突っ込んでそうです。
で、きどころの記事の英訳についてですが……スミマセン、やたら遅れてますが少しずつやっていく予定です。自分の記事だと英文も同時進行でやってるんですが、自分の記事の場合は「英訳」しているわけでは無いんで進むのが若干早いんです。

昨年に引き続きぐだぐだマイペースですが、今年もお付き合いいただければ幸いです。
記事に関するご意見・ご感想などありましたらコメント欄又はメールにてお気軽にご連絡下さい。

京都精華大学国際マンガ研究センター第一回国際会議

2009/12/19 by

12月18日、今日と国際マンガミュージアムで開催された、京都精華大国際マンガ研究センター主催の国際会議に参加してまいりました。
諸般の事情で、前半の次世代シンポジウムにしか出席できなかったのが悔やまれますが、とりあえずは次世代シンポについてまとめてみようと思います。

本シンポジウムは、「世界のコミックスとコミックスの世界――グローバルなマンガ研究の可能性を開くために」と銘打たれ、外国人研究者や、翻訳・海外マンガ研究で活躍中の若手研究者による日本のマンガのみによらない、世界に開かれた場としてのマンガ研究に関する提言を主題とした、マンガを研究する上での新たな枠組みについてを考えるための研究発表およびディスカッションが行われていました。

次世代シンポジウムは、合計6人の研究者によって発表が行われ、マンガ論の枠組みの今後を考えるにはどうしたらいいか、今現在世界中に存在する”マンガ様”の表現メディアを学術的に語るにあたっての”手落ち”の指摘など、非常に示唆にとんだものでした。
その中でも、ネラ・ノッパ氏とパトリック・W・ガルバレス氏がそれぞれ議論の対象とした、ファンアート、おたく文化に関する発表が個人的に非常に興味をそそられました。
大まかな発表内容は

ノッパ氏
・マンガを論じる際には、”プロ”として出版社から作品を出版している作家のみが注目されがちだが、アンダーグラウンドとして押しのけられている二次創作(ファンフィクション等のファン活動)の流れも非常に大きく、無視するべきではないのではないか。著作権という法律に抵触するから、という理由で黙殺していては、かつてアカデミックな場において”コミック(マンガ)研究”が軽視されていたことと同じ轍を踏むことになりかねないのではないか。

ガルバレス氏
・二次創作もオリジナルも含む同人活動は、かつてのアングラとしての劇画と同様、メインストリームのメディアとしてのマンガからは切り離されたエッジの部分として、より個の欲望に接近したクリエイティヴセンターとしての役割を果たしている。また、同人活動からプロになる=アングラで修練を積み、スキルアップすることで、メインカルチャーにも通用する実力を得て表舞台に立つ作家もたくさんいることから、同人というアングラ部分も、出版されたマンガと同様に研究対象として考慮に入れるべきである。

いずれも、何か大き業績やインパクトを伴った作品・作者を扱う、権威主義的なところがあるマンガを論じるフィールドに対する疑問を投げかけています。
確かに、話題になるのは時代を変えた、あるいは表現のあり方を変えたとされる作家や作品が注目される傾向にあり(当たり前のことですが)、アマチュアの作家や著作権ギリギリの部分にある二次創作としてのファン活動は、まだまだ十分に語られていないな、とは感じられます。
両氏とも、権威付け云々以前に、プロもアマも描いているのは”マンガ”の様式の作品なのだから、同等に考えるべきではないか、と述べていました。
私個人としても、二次創作的な作品(マンガなりイラストなりいわゆる同人グッズなり)を作る、という経験も含めた読書経験――石田佐恵子*によって指摘された、より深い作品世界への耽溺としての模写、という文脈とひきつけると、二次創作物も読者が作品を読むことで感じた欲望をアウトプットする、という意味で模写同様の作品への耽溺と理解できます――であると考えていますので、作品受容論の側面からも、こうしたおたく活動は論じられるべきだと考えております。
対象の裾野があまりに広過ぎる、という問題や一次資料としての同人誌の入手が難しい(論者は所有していても、論文読者が入手できるとは限らない)という問題があるので、一朝一夕で論じることは出来ないとは思いますが…。
タフな課題である分、語る上での可能性は多いにあると考えられます。

*石田佐恵子「〈少女マンガ〉の文体とその方言性」『コミックメディア 柔らかい情報装置としてのマンガ』1992年 NTT出版